地すべり資料館
今年は広島の土石流を始め、多くの土砂災害がありました。阪神淡路大震災から20年を迎えるまであと2ヶ月。13戸、34名の犠牲者を出した仁川百合野町地区、
地すべり資料館に数年振りに行ってきました。
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2ヶ月近く自転車に乗ってなかったので、登り坂でゼイゼイしながら、、、関学も赤く染まってきましたね。
敷地を抜け、右手に進むと資料館です。
当時の写真。この斜面の最頂部に甲山浄水場を建設する為に出た残土が2つの山の谷合に埋め立てられました。
残土層は10m、その下には粘土層があり排水の処理もされていなかったため、地震で液状化した10万㎥が地滑りを起こしました。
元々はこの場所には浄水場工事関係の宿舎しかなかったそうですが、数十年の歳月の経過で忘れられ宅地化されたらしいです。そういった経緯もあり、今この斜面には、最新の技術が導入され地盤改良がされています。
1本で100tを支える抑止杭が100本以上打ち込まれていたり、コンクリートブロックを組み合わせ、排水力に優れた井桁よう壁など。世界各国から見学者が訪れているそうです。
資料館の外に出て斜面を見てみます。四月には
シバザクラが一面に咲く様子は今や阪神間屈指の名所となっています。
最頂部からの眺めはなかなか見晴らしが良い。
ここから甲山へのハイキング道へ入れます。
実物の井桁よう壁。ブロックが組み合わせてあるのがわかりますね。
塩化ビニルの排水管も大量に張り巡らせられています。手間も費用もかかりますが、宅地造成の際にこれだけの対策が立てらればと考えずにはいられませんでした。
実は土中で濾過された排水は水質が良く、ビオトープではホタルもたくさん見れるんですよ♬
護岸壁が凸凹になっていて、土が盛ってあります。ホタルの幼虫が川から上がり羽化できるように工夫されてるんですね。
平野の少ない日本の国土、とりわけ阪神間は六甲山系と海に挟まれた本当に狭く細長いエリアに人も資産も集中しています。ちょっと見にくいかもしれませんが、赤いランプが地盤の崩れに注意が必要な地点、本当に多い。。。
資料館の前の
ドウダンツツジ。真っ赤で綺麗だなぁと思いながら、地滑りで亡くなった方への哀悼と、災害への注意、準備の大切さをあらためて考えた1日でした。地質学専門の館長さん、詳しいご説明ありがとうございました。
この後、仁川、宝塚を適当に20kmほど流しながら帰りました。短い距離だけど、久しぶりなので脚パンパン(笑)
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