人間ドックと健保組合
2012.6.7
ゴルフ場ではありません(笑)本日は
人間ドックに行って参りましたが・・・今年から自社の健康保険組合では
人間ドックは一部自己負担となりました。なぜそんなことになったのか?今は外れましたが、私は健康保険組合の理事と厚生年金基金の代議員も何期かやってきまして・・・
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写真は検査後に提供されるお昼ご飯。
具沢山の冷静うどんに、冬瓜のあんかけ、じゃこ飯、杏仁豆腐、入れたてのコーヒーも付いてて、なかなか美味しいです♪
さて、自己負担の話ですが、昨年まではドックだけでなく再検査や生検についても全額健康保険組合が負担してくれてました。しかし、巷で報道されているように
全国の健康保険組合の財政は逼迫してきており、私どもも例外ではなく厳しい財政。単年度では赤字であったものの、積立金が潤沢であったため、これを取り崩しながら保険料の据え置きをしてきたのですが、今年度で積立金の枯渇が確実となりました。
健康保険には大雑把にわけると次の種類があります。
1 単一型健康保険組合・・・企業が単独で設立
2 総合型健康保険組合・・・同業界の福数の企業で設立。
3 協会けんぽ(旧政府管掌健康保険)・・・全国健康保険協会が運営。上記以外の会社勤めの方。
4 共済組合・・・公務員
5 国保・・・市町村が運営、自営の方等。
かつて後期高齢者医療制度(75歳以上)が物議を醸しました。これは他の健康保険とは切り離された独立した制度で、色々と難しいのですが長くなるので別の機会に。。。今、最も問題となっているのは
前期高齢者医療制度(65〜74歳)なんですね。前期高齢者は国民健康保険の加入者が多いのですが、比較的加入者が若く財源に余裕のある健康保険組合などから、
「前期高齢者納付金」を納める事で医療費負担の不均衡を調整するということになっています。相互扶助的な発想はやむを得ないとと思うのですが、この納付金が支出に占める割合が50%を超過する健保が続出し、存続の危機に立たされています。こうなってくると、1 単一型健康保険組合、及び2 総合型健康保険組合の保険料は3 協会けんぽ、と同等程度になってしまい、存在の意義も著しく低下してしまいます。西濃運輸さんの健保組合が解散したのも、こうした理由からで、衝撃的なニュースでした。
私は世界に冠する国民皆保険は絶対に維持すべきという考えですが、国の「お金のあるところに負担させよう」という考えには賛同し難い。必死に事業を拡大し企業努力で作り上げてきた健康保険組合がこのような形で崩壊していくことにはおおいに疑問があります。国民全体が高齢化し、今までの発想ではどうにもならないことはよくわかるのですが、税と社会保障についてはまだまだ深い議論が必要なのに野田と小沢で揉めてる場合じゃないではないでしょう?
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